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アスベスト関連ニュース

2023年4月12日(水)

建設アスベスト訴訟2陣 19回期日

福岡地裁で原告本人尋問、闘病の苦しみを訴え

3月3日、寒さが戻ってきたこの日、建設アスベスト九州2陣訴訟の裁判が開かれました。19回目となるこの日は、福岡地裁での3回目の原告本人尋問。福建労からの参加者86人、全体では120人が参加しました。この日、2人の原告が尋問に立つ福岡東支部は、朝9時から裁判所前の六本松駅交差点で街頭宣伝。アスベスト被害についてアピールし、多くの市民が足を止め署名に協力してくれました。

今でも帰ってくるのでは

午前中に、福岡東支部の間野さんの奥様が遺族として証言をされました。ご主人と会話したことや、「妻としてもっと早く気づけたらと思うと後悔している。余命についての説明を受けた時は本当にショックだった」、「亡くなった後は、出張に行っているだけで、またすぐ帰ってきてくれるのではないかと思っていた。3年経過した今でもその気持ちはまだ続いている」と当時の心情と今でも夫が帰ってくるのではないかという想いを涙で言葉を詰まらせながら語りました。傍聴していた仲間の目にも涙が浮かんでいました。

自分よりも家族のことを

午後、同じく福岡東支部の石橋さんの奥様が陳述され、左肺摘出時のご主人の気持ちやリハビリの様子などを証言していました。「肺の状況がずっと海でおぼれている状態と一緒で本当に辛そうだった」「夫は、生きているうちに残る家族に補償を残したいと思っていた」と自分のことよりも家族の事を心配していた夫の姿を陳述していました。

企業は責任逃れに終始

被告企業からも原告に質問(反対尋問)がされましたが、相変わらず責任のなすり合いのような姿勢です。「解体と吹付でどのように汚れ方が違いますか」「防音材、吸音材の名称が分かりますか」といった質問もありましたが、自社の製品を除外するような証言が少しでも取れないかという立場での質問です。

遺族に聞くことではない

傍聴で参加した前田道孝さん(電工)は「被告側の弁護士の質問内容はとても幼稚。遺族に聞くべきような内容ではないと思う」と謝罪する気の無い姿勢に強い憤りの気持ちを表していました。

企業は責任逃れしないで補償基金に参加を

企業は責任逃れしないで補償基金に参加を

2023年04月12日 | アスベスト関連ニュース |

 

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